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3社連絡乗車券

  • 2020年1月25日
  • 読了時間: 3分

更新日:2020年2月1日

連絡乗車券というと2社で完結するものが多いですが、3社跨ぐものも少なからず存在します。今回はその中で、東日本旅客鉄道ー東京地下鉄ー東葉高速鉄道の3社連絡について紹介します。


























1枚目は、新宿駅南F5発行の高円寺から中野・西船橋接続、東葉高速鉄道東葉勝田台までの3社連絡乗車券です。マルス端末で発行されたものですが、通常のマルス券と異なり経路数が少ないのにも関わらず120mm券になっており、さらに経由欄も手書きとなっています。これは、「基準額入力」という操作によって発券されたものであり、JR線の運賃と会社線の運賃がすべて手入力されています。発券には40分程度かかったと記憶しています。


2枚目は、秋葉原駅発行の高円寺から中野・西船橋接続、東葉高速鉄道東海神までの3社連絡乗車券です。1枚目の例と着駅が異なりますが、経由している鉄道会社及び路線は全く同じです。この場合も、1枚目と同じような操作を行えばマルス端末で発行する事も出来ますが、秋葉原駅では出札補充券にて発行されました。発券に所要した時間だけ見ればこちらの方が早かったように思います。個人的に「連社1」と「連社2」それぞれに運賃が書かれるのが面白い点だと思っています。



それではなぜ、これらは一般的な85mm券で経路が印字されたような乗車券で発券されないのでしょうか。それは、東京地下鉄の運賃がマルスに収容されていない為です。2社連絡乗車券の場合は、社線の運賃がマルスに収容されていない場合、「自・社区間ー金額入力」メニューから行いますが、3社連絡は基本的に不可能です(連絡している2社とも運賃登録されている場合や、JR-A社ーB社となる乗車券でA社区間の運賃は登録されている場合は、それぞれ乗車券メニュー、自・社区間ー金額入力メニューから可能)。よって、基準額入力操作で発券されたものと思われます。


次に下車前途無効の乗車券なのに中野の下車印がある事についてです。下車前途無効の乗車券であっても、旅客連絡運輸規則第76条に読むに、接続駅で途中下車が可能な旨を直接的に定めているわけではないですが、途中下車可能という解釈する事が十分出来ます。しかしながら、接続駅で途中下車が可能という事を知らない改札氏が一定数いるのも事実です。この2枚の乗車券で中野駅で途中下車した際は、特に何も言われませんでしたが、もし「出来ない」と言われたら「接続駅では出来るはずだ」と言い張りましょう。それでも出来ないと貫いて来たら「旅客連絡運輸規則第76条を確認してくれ」と言えば良いでしょう。首都圏の混雑している改札で約款を確認してもらうというのも、なかなか勇気が要りますが、こればかりは仕方が無い事だと思っています。



いかがでしたでしょうか。マルスで発券されるか、出補で発券されるか分かりませんが是非皆様も購入してみて下さい。相当な時間がかかる事を見込んだ上で、窓口へ向かう事をお勧めします。あとは、「かなり時間がかかる」と出札氏に言われても迷わず「大丈夫です」と言いましょう。




旅客連絡運輸規則第76条(途中下車)

 旅客は、旅行開始後、その所持する乗車券によって、その券面に表示された発着区間の着駅(旅客運賃が同額のため2駅以上を共通の着駅(旅客運賃が同額のため2駅以上を共通の着駅とした乗車券については最終着駅)以外の駅にて下車して出場した後、再び列車等に乗り継いで旅行する事(以下、「途中下車」という。)ができる。ただし、次の各号に定める駅(連絡接続駅を除く。)においては、途中下車することができない。

 (1)~(5)省略



最後までありがとうございました。

 
 
 

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