経路特定区間のマルス経路印字
- あ
- 2020年1月24日
- 読了時間: 3分
更新日:2020年2月2日
マルス端末で乗車券を購入すると経由が記載されます。しかし、経路特定区間で遠回り経路で照会し発券したものや経由印字がない路線なども少なからず存在します。今回はそれらを紹介していきたいと思います。
今回紹介するきっぷは全て
片道乗車券 大宮→羽沢横浜国大
経由:東北・東京・東海道・鶴見・東海道3
です。
【1枚目】東北・東海道

経路入力は次のように行いました。
発:大宮
東北
東京
東海道
鶴見
羽沢支線
着:羽沢横浜国大
至って普通の経路印字です。大宮・赤羽間が「東北」、赤羽・品川間は旅客営業規則第70条第1項の規定通りに経由を指定しない、品川・鶴見間が「東海道」、鶴見・羽沢横浜国大間は印字なし、です(大宮・赤羽間と品川・鶴見間は経路特定区間であり旅客営業規則第69条第1項では経路の指定をしない事となっているが、マルスでは一部例外を除き印字される)。
【2枚目】東北

経路入力は次のように行いました。
発:大宮
東北
東京
東海道
品川
横須賀線
鶴見
羽沢支線
着:羽沢横浜国大
1枚目と違い「東海道」が省略されています。これは経路特定区間である品川・鶴見間を遠回り経路である西大井経由で送信し発券した為です。経路特定区間では遠回り経路を指定するとその区間の経路印字はされない事となっています。
【3枚目】東海道

経路入力は次のように行いました。
発:大宮
埼京
池袋
山手 内
品川
東海道
鶴見
羽沢支線
着:羽沢横浜国大
これは2枚目と同様、経路特定区間である大宮・赤羽間を遠回り経路である武蔵浦和経由で送信し発券した為です。
【4枚目】---

経路入力は次のように行いました。
発:大宮
埼京
池袋
山手 内
品川
横須賀線
鶴見
羽沢支線
着:羽沢横浜国大
これは2枚目と3枚目を合わせたものです。大宮・赤羽間は武蔵浦和経由、赤羽・品川間は旅客営業規則第70条第1項により経路指定なし、品川・鶴見間は西大井経由、鶴見・羽沢横浜国大は印字なし、が集合しこのような経路印字になっています。60.9kmという比較的長距離の乗車券で経路印字が全くされないというのも面白いものです。
C符号は全て同じに設定されているようです。
旅客営業規則第69条(特定区間における旅客運賃・料金計算の営業キロ又は運賃計算キロ)
1 第67条の規定にかかわらず、次の各号に掲げる区間の普通旅客運賃・料金は、その旅客運賃・料金計算経路が当該各号末尾のかっこ内の両線路にまたがる場合に除いて、○印の経路の営業キロ(第9号については運賃計算キロ。ただし、岩国・櫛ヶ浜相互発着の場合にあっては営業キロ)によって計算する。この場合、各号の区間内については、経路の指定を行わない。
(1)・(2)省略
(3)赤羽以遠(尾久、東十条又は十条方面)の各駅と、大宮以遠(土呂、宮原又
日進方面)の各駅との相互間
( 戸田公園・与野本町経由東北本線)
(○川口・浦和経由東北本線)
(4)品川以遠(田町又は大崎方面)の各駅と、鶴見以遠(新子安、国道又は羽沢横浜
国大方面)の各駅との相互間
( 西大井経由東海道本線)
(○大井町経由東海道本線)
(5)~(9)省略
2・3 省略
旅客営業規則第70条(特定区間における旅客運賃・料金計算の営業キロ又は運賃計算キロ)
1 第67条の規定に関わらず、旅客が次に掲げる図の太線区間を通過する場合の普通旅
客運賃・料金は太線区間内の最も短い営業キロによって計算する。この場合、太線
内は、経路の指定を行わない。
(図は省略)
東海道本線中東京・品川間、山手線、赤羽線、中央本線中東京・代々木間、東北本線中東京・赤羽間・日暮里・尾久・赤羽間、総武本線中東京・錦糸町間・御茶ノ水・錦糸町間
2 省略
旅客営業規則第67条
旅客運賃・料金は、旅客の実際乗車する経路及び発着の順序によって計算する。
最後までありがとうございました。
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